「無垢と素足と本棚の家」

床材にはヒノキの無節のフローリング材を、壁には漆喰、障子には和紙と、自然素材をふんだんに使っています。家の構造や造作のデザインは直線的ですが、家具などに「丸み」のあるものを使っており、モダンな風合いと木の柔らかな風合いが見事に共存しています。そして、自然な木の香りが爽やか。

リビング脇には、奥様の要望で和室をしつらえました。家の中には段差はなく、フローリングから畳、畳からフローリングと、ずっと裸足で歩くことができます。剛性と柔性を兼ね備えたヒノキなので、足にも負担がかかりません。取材の日も子どもたち(男の子3人!)が裸足で駆け回っていました。

1階キッチンの奥には、旦那さまこだわりの書斎が。作り付けの本棚は、旦那さまが1cm単位で細かな要望を出し、職人が作り上げたもの。本がビッシリと収まる姿は壮観です。本はカビが大敵ですが、通風と採光を意識的に取り入れることで通気性が生まれ、こぢんまりとしつつも快適な空間になっていました。ご主人の書斎がキッチン脇にあるのも珍しいパターンと思いつつ奥様に聞いてみると「ご主人も視界に入るように」とのこと。まさにキッチンは司令室です。

階段を上がると、そこにも本棚が。ここには、子どもたちの絵本が入り、将来的には教科書や参考書が並ぶことになるのかもしれません。階段の壁を利用して学習机も作り付けました。子どもたちの将来を考えての家づくり。子どもたちが素足で駆け回れる家は、
パパもママも思わず笑顔になる家でした。

天井や床にふんだんに無垢材が使われ、呼吸するたびに木の存在感がほのかに感じられるリビング。以前のアパートでは結露に悩まさていましたが、今は結露は全くなく暖房はエアコン一台で冬場を暖かく過ごすことが出来たそうです
土間のある1階  親世帯
和室とLDKと寝室が引き込み襖で大きくつながる親世帯。
ご主人の所蔵する本がところ狭しと並べられた書斎。自然な光が入る子どもたちもお気に入りの場所。
キッチンの奥にあるのが旦那さまの書斎(左)。そして、リビングの収納の妙(右)。
ちょっとしたスペースに設けられた収納スペースのおかげで、手を伸ばせばお気に入りの本やお酒などに手が届く。
キッチンの奥にあるのが旦那さまの書斎(左)。 リビングの収納の妙(右)。ちょっとしたスペースに設けられた収納スペースのおかげで、手を伸ばせばお気に入りの本やお酒などに手が届く。
和室の引き戸は引き込み式でフルオープン可能。
2階寝室。ウオークインクローゼットを配置。天井の部材もあわらしに、ナチュラルな落ち着きのある空間に。
2階の入り口部分が子どもたちの遊び場スペース。たっぷりの本棚。カウンター式の学習机もしつらえた。
子どもたちが大好きだと言う絵本も、こうして裸足で木の温もりを感じながら。
構造美も楽しい2階 子世帯
造り付け玄関収納が両サイドに。渡り用に式台が付いているのも嬉しい。左手はお客様をすぐに通せる和室。
和モダンな外観と庭の大谷石。1階屋根の庇を大きく伸ばし、自転車置き場や雨の日の通路として利用。
   
床はヒノキです。節はありますがコストダウンできます。 2階ベランダは6間(約11メートル)あります。公園前の特等席。
   
子供部屋は2部屋ともロフト付。壁の一部が杉の落とし壁になっていて表情の違いを楽しめます。
建築データ
所在地 :いわき市
家族構成: 夫婦 子供3人
延床面積:134.14u(40.6坪)
  1階76.18u/2階57.96u
敷地面積:261.98u(79.3坪)
竣工: 平成26年12月
設計: (有)江尻建築設計事務所
施工: (有)江尻建築
構造形式: 木造軸組在来工法
主な外部仕上:
屋根)和型陶器瓦 外壁)防火サイディング弾性リシン吹き付け
主な内部仕上:
天井)土佐和紙、杉羽目板張り
壁)漆喰塗り、杉羽目板張り
床)ヒノキ無垢板張り
(有)江尻建築

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