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建築実例
大きな吹き抜けの平屋
今回の建主様は、DIYが趣味で「木が大好き」というご夫婦。
ご要望としては
①年をとってから暮らしやすい平屋建て ②なるべく散らからないよう収納を多く ③キッチンをL型にしてLDを広く
という3点を重視されていました。
平屋建てでも空間の広がりを感じられるように、LDKは25畳の広さと6mの天井高を確保、縦にも横にもゆとりが感じられます。真壁で表しにした檜の柱、杉の梁桁材など迫力のある木の架構美も存分に味わうことが出来ます。また、完全同居型の2世帯住宅になっていて、お母様の部屋の天井高は落ち着きのある高さに抑えてあります。
収納は天井高を利用したロフトがリビングと主寝室、子供部屋にあり、普段使わないものはこちらに収納できます。玄関には3.3畳のシューズクローゼット兼物置があり、ご主人のDIY道具も収納しています。
落ち着いた和モダンの佇まいと大胆な空間構成、そして先々まで家族の暮らしやすさを考えた家になっています。
施工情報
所在地 | 福島県いわき市 |
家族構成 | ご夫婦・お子様2人(想定) |
敷地面積 | 150㎡(45.5坪) |
延床面積 |
109.85㎡(33.22坪) 1階:53.82㎡ 2階:56.03㎡ |
竣工 | 令和2年4月 |
構造形式 | 木造軸組在来工法 |
設計 | 有限会社江尻設計事務所 |
施工 | 有限会社江尻建築 |
参考予算 | 2000〜2500万円 |
※本体価格に含まれるもの:
建物本体(家具工事、設計料含む)
※含まれないもの:
外構、地盤改良、解体費、屋外配管工事、諸経費、
カーテン、エアコン、照明、太陽光発電、消費税など
檜磨き丸太の大黒柱が中央に鎮座する、ほぼ2階建分の高さのある天井高約6mのLDK。生活動線を考え、家の中心のLDKから放射状に居室や水回りが広がる間取りにしました。居室への入口の前に、柱サイズの檜で縦格子のアクセントをつくり神棚も設えています。
柱・梁・桁など構造材は100%国産の檜と杉で構成されています。無垢の木の架構美を堪能できる仕上げで、木の香りに包まれています。天井は杉板張りで、壁は漆喰塗りに仕上げています。
将来お子さんと一緒に料理を楽しめるように、L字型のキッチンはスペースを広めにとっています。
奥様のアイデアで、裏山を借景できる窓を2箇所配置し、抜け感と季節の移ろいが楽しめます。
無垢材をふんだんに使用し、自然素材や木の温かみが感じれる仕上げになっています。
2階からは、LDK全体が見渡せ、ここにいると船のデッキにいるような気分を味わえます。
ワイド幅の廊下。和の佇まいを感じる格子の建具はご主人からのリクエストです。
小石洗い出し仕上げの玄関の右側は、日曜大工が趣味のご主人の道具をしまう約3.3畳の納戸になります。
靴箱はケヤキで造作しました。
洗面所は水に強いイチョウの一枚板で製作しました。長さがあるので洗濯物を畳んだりと活躍しています。
ご主人がDIYで作った、子ども用踏み台も見事ですね。
杉腰板張りの主寝室には、リラックスできるよう光のグラデーションのある間接照明を設置。
3枚引き戸の玄関ドアは、将来車椅子でも出入りしやすいように開口します。
ポーチの照明も和を感じさせるものを選択しました。
2階建てに見える外観。迫力のある大屋根とダークグレーの外壁材に、木を組み合わせて優しい表情をプラスしました。