住宅を建てると考え始めた時、注文住宅や建売など選択肢はいくつかあります。
そして、大手ハウスメーカーや建築士が在籍している建築事務所、設計事務所や工務店など
どこに依頼をしたらいいのか悩むポイントでもあります。
今回の記事では、家づくりやリフォームも含め、
設計事務所と工務店の違いやそれぞれのメリットについて解説していきたいと思います。

設計事務所とはどんなとこ？

一般的には設計事務所・メーカー・工務店との大きな違いは、
どんな基準で設計するかという点です。
まずは、設計事務所について見ていきましょう。

設計事務所の特徴

設計事務所は建築家や設計士が在籍し、主に建築物の設計を専門的に担う会社です。
設計事務所の強みは何と言っても、住む人の家族構成やライフスタイル、
好みなどの希望に合わせたフルオーダーメイドの住宅が作れることです。
お客様の声を反映し図面を引きます。
デザイン性の高さや細部までこだわった自由な家づくりをしたい場合は、設計事務所が適しているでしょう。

メリット1：デザイン性の高さ

設計事務所に家づくりやリフォームを依頼するメリットとして、まず挙げられるのがデザイン性の高さです。
建築家や設計士は住む人の要望を丁寧に拾い上げ、間取りやインテリア、外観などを探し、
設計図に落とし込んでいきます。
そのため、他と比較してみてもオリジナル性の高い家づくりが叶えられるでしょう。

メリット2：完全な自由設計が可能

設計事務所での家づくりは、住む人の希望や条件に合わせた柔軟で自由な家づくりが可能です。
その個性を生かした柔軟な家づくりは、狭小や特殊な地形の土地など、
条件の悪い地域においても発揮され、知識と経験を生かし、
土地の不便さを逆手に取った自由度の高い設計が叶えられるのもメリットと言えます。

設計事務所の注意点

設計事務所で家づくりやリフォームを依頼する際の注意点としては、設計料が別途かかることです。
基本的な相場としては、本体工事費の10％程度が設計費として加算されます。
そのおため、トータルでの価格は高くなる傾向にあります。
予算に関してはあらかじめ事務所とも相談しながら進められるため、
設計料は別途発生するものの、予算内で収まるよう調整してもらうことも可能でしょう。

また、希望に添った家を設計するには、こだわりや品質・条件などの聞き取りに
長時間の話し合いや打ち合わせが必要となります。
何度か意見交換をし、それを反映さえ、チェックするということを繰り返すため
その結果、設計にはある程度の時間がかかります。
設計図ができてから施工となるため、実際に家が完成するまでに2年から4年かかる場合もあります。
さらに、設計事務所では設計までを行いますが、
実際の施工は工務店等の施工会社に依頼して行う点にも注意が必要でしょう。

工務店とはどんなとこ？

次に、工務店について詳しく見ていきます。
工務店は施工を専門的に行うケースが多いため、
現場での経験値や、工事の概要などの理解も早いです。

工務店の特徴

工務店は、住宅建築に関する専門的なスキルを持った大工や職人といった集団が属する企業を言います。
主に住宅の設計や施工、管理を行い、多くの工務店が地域密着型の中小規模の企業です。
工務店と一口に言っても、様々な形態があります。
工務店ごとに規模や特徴も異なり、施工のみを行う工務店や自社で設計から施工まで手がける工務店、
自社で設計士はいないけれど提携している設計士に依頼して設計してもらう工務店など様々です。
工務店の特徴は、何と言っても施工技術の高さと費用にあります。
建築に関するプロが集まり、中小規模の工務店の多くはコストが抑えられているため、
コストパフォーマンスの良さを重視するのであれば、工務店が良いでしょう。

メリット1：地域密着の工務店が多い

工務店は地域密着の企業が多く、その土地の特徴を把握し、生かした家づくりを得意としています。
その土地に合った家づくりを提案してもらえるでしょう。
また、地域密着だからこそ、地元で評判を耳にしやすく、安心できるというメリットも挙げられます。
身近に家を建てた人がいるなら、実際に話を聞いたり、建てた家を見せてもらえるなど、
その工務店の評判を自分自身で確かめられるでしょう。

メリット2：コストが安め

工務店の多くは中小規模のため、広告費や管理費といった諸経費がかからない分、
建築費用がリーズナブルなことが多いのもメリットと言えます。
金額が安いからと言って他に比べ保証などがないと思われがちですが
地域密着型ですので、その後のサポートもしっかりと行っています。

メリット3：自由度の高い設計ができる

技術力のある工務店では、間取りや仕様などある程度自由度の高い設計ができるのも魅力です。
難しい土地の家づくりでも対応してもらえるでしょう。
工務店の場合、直接的なやり取りもできる上に、営業も現場も話が通りやすい体制にあるため
細かな部分の調整なども可能です。

工務店の注意点

中小規模の工務店が多いため、その工務店が得意とするデザインや工法に沿ったプランに偏るケースも少なくありません。
一方で、そうした得意とするデザインや工法はその工務店の強みとも言えます。
工務店が得意なデザインや工法が自分の住みたい家の雰囲気や仕様に近い場合は、理想的とも言えるでしょう。

以上が設計事務所と工務店の違いになりますが、
設計事務所や工務店以外にも大手ハウスメーカーなどがありますが、
大手ハウスメーカーは全国で店舗を展開しているため、他に比べると実績の数は多いでしょう。
しかし、広告費などの諸経費もあり、同等の規格の住宅をつくった際には高価な傾向にあります。
色々な業者を見比べて、物件や見積もりを確認して納得のいく選択をしましょう。

施工事例も参考にしよう

設計事務所と工務店の最も大きな違いは、工務店は設計から施工まで家づくり全般を担えるのに対し、
設計事務所は設計のみを行うという点にあります。
また、コストの面や空間の設計の自由度に関しても違いが見られます。
どんな家に住みたいか、どんな暮らしをしたいのかに合わせて、家づくりを設計事務所に依頼するか、
工務店に依頼するかを選ぶと良いでしょう。
そこで参考となるのが、施工事例です。
施工事例とは実際に建てられた住宅のことで、
多くの設計事務所や工務店ではこれまでに手がけた住宅の外観や内装など、
実際に住んでいるオーナーの声と合わせて紹介しています。

例えば、江尻建築の場合は国産の天然木材や漆喰、和紙など厳選された自然素材での家づくりが特徴です。
多くの施工事例で柱や床などを始め、木材を身近に感じられる設計がなされています。
自然素材を使用することで天然の調湿機能により、季節に応じた暮らしやすい環境を保てるのもこだわりであり、
日本の風土に合った家づくりを提案しています。

こうした事例を見ることで、その設計事務所や工務店でこれまでどういった家が建てられてきたのか、
イメージや特色などが掴めるのがポイントです。
どんなプランや設備が選ばれているか、デザインや住み心地、設計のこだわりなど、
思い描くマイホームが実現できるかのヒントにもなるでしょう。
一生に一度とも言える家づくりだからこそ、どんな家でどんな風に暮らしていきたいのか、
これからの人生を考えて家に何を求めるのかじっくり考えることが大切です。

設計事務所と工務店の違いを知って選ぼう

家づくりのパートナーを設計事務所にするか工務店にするかは、非常に悩ましいものです。
どちらが自分に合っているのか検討するには、実際に見て聞いて決めるのが一番でしょう。
住まいに関する悩みは、ぜひ江尻建築にご相談ください。

江尻建築では快適な生活を送っていただけるよう、自然素材にこだわった家づくりを推奨。
お客様の想いも伺い、満足のいく家づくりを実現いたします。
新築・注文住宅以外にもリフォームやリノベーションも承っております。
工務店だからこそできる細かな気配りやアフターサービスで家を建てた後も安心して暮らせるよう
お客様とは長いお付き合いができればと思っております。